行政書士試験を受けようとしたら、試験勉強のスケジュールはどのように進めたらいいでしょうか?
ここでは、おおまかなスケジュールモデルとスケジュールの進行具合を見直すコツについてお話しします。
目次
行政書士・試験勉強のスケジュール
本試験一年前(11月頃)
まずは、試験範囲全体をおおざっぱに眺めてみましょう。行政書士試験には、試験範囲全体を簡単に説明してくれている入門書もたくさん発売されているので、そういったものを最初は選ぶと「こんな感じの勉強するんだな」とわかりやすくて良いですよ。
試験範囲全体を大まかに把握したら、いよいよテキストを読み始めます。最初は全く意味がわからないはずですが、だんだんわかるようになるので今は用語も何も気にしなくてかまいません。
とにかく立ち止まらず、最後まで読んでみてくださいね。初心者が読みやすいのは、やはり日常の新聞やニュースで触れる機会も多い憲法。
民法も日常生活に密接した事例が多いので最初はわかりやすい部分も多いかもしれません。
12月頃
そろそろテキストを一周読み終える頃でしょうか。時間がかかってもかまわないので、止まらないで読んでください。年内いっぱいかかってもまだ間に合います。
3~4月頃
試験範囲を読み終えて、過去問も遅くても一周は済ませておきたい時期です。まだこの時点では間違いだらけだったりするかもしれませんが、気にしなくて大丈夫です。
細かい枝葉はあまり意識せず、全体的な流れを感覚でつかんでください。
5~7月頃
とにかく過去問を繰り返す時期です。繰り返すと言っても、ただ闇雲に繰り返していても力はあまりつきません。
細かい学習方法はまた別のところで触れますが、最初は時間がかかってかまわないので「何故その肢が正しい(間違っている)と思ったのか」を言葉にしながら解いてください。
ノートに理由を書くとあやふやなところとはっきりわかるところが見えてくるでしょう。
8月~9月
中間・最終に行われる模擬試験の時期です。早い予備校なら8月に中間模試が始まります。
もちろんこの時点では、まだ学習が完成しているわけがないので、自信がないとか点数がとか一切気にしないでとにかく受けてください。
むしろたくさん間違えるくらいの方がいいです。
10月頃
最終模試は9月末頃から10月にかけて行う予備校が多く見られます。この時点では、もうほぼ学習が完成している状態に持ち込まなくてはいけません。
ですが、できてないならできてないでかまわないので、とにかく受けましょう。最終模試の結果をフィードバックすることで、終盤怒涛の追い上げを果たして合格した方はこれまで大勢います。
本試験1か月前
これまでの学習の中で何度も間違えたところや模擬試験でよくわからなかった箇所、要するに苦手な部分を潰していく時期です。
条文の素読も取り入れつつ、苦手な科目、苦手な論点、などをとにかくひとつずつ潰していってください。
この時期から始めることは、新たな知識を詰め込むことではなく、これまで詰め込んだ知識をしっかり頭に定着させることです。
そのためには、今やっていることはもう本試験までやれる時間はない、というくらいの気持ちで向き合う姿勢が必要です。
本試験一週間前
本試験の一週間前からは、過去問を繰り返し解くこと、条文素読、この2点が学習のほぼ全てを占めるほどです。あとは気になるところや苦手な箇所をまとめテキストを使って見直すにとどめてください。
この時期に過去問に返る理由は、行政書士試験は基礎をしっかり身に付ければ合格できる試験だからです。
『行政書士試験は過去問に始まって過去問に終わる』過去問は基礎となる論点が詰まった最高の学習教材です。しっかり活用してくださいね。
本試験前日
前日は今までの見直しをゆっくりする程度にして、栄養をしっかり摂って早めに就寝してください。間違っても徹夜なんてしないようにしましょうね!
全体を眺めつつゴールから考える
試験勉強をするからには、試験日までに学習を間に合わせた上に、力をピークに持っていかなければいけません。
試験の10日前、1か月前、100日前、そして1年前、それぞれ何をやるべきかを考えて、年間の計画を立てていきましょう。
予備校のカリキュラムを参考にしよう
独学者は、予備校が無料で差し出してくれる情報をおおいに活用しましょう。
特に学習一年目の独学者が役立てるのに良いのが予備校のパンフレットに書いてある年間学習計画です。
そこにはカリキュラムの進行予定が一年を通じて載っているので、それを参考にしながら一年間の学習計画を立てれば、大きく外れることはないでしょう。