わたし自身は、独学で勉強して2回目の受験で合格することができました。
行政書士試験は独学でも合格できるよ!とみなさんにお伝えできるのですが、実は予備校を使った方がよい面も感じてます。
ここでは、予備校を使うメリット・デメリットをわたしなりの見解を紹介したいと思います。
予備校や通信講座を使うメリット
1.短期間で合格しやすい
行政書士試験に合格するまでには約1000時間の勉強が必要と言われています。
1日2時間の勉強を365日続けても年間で730時間、1日3時間の勉強で1095時間になります。
1年間しっかり勉強しても合格できる人はほんの一握りで、私を含めほとんどの方が2~3年はかかってしまうんですね。
行政書士の資格取得の難易度については「行政書士の難易度」に詳しくまとめましたので、ぜひご一読ください。
たとえば、法学の初心者と大学で法律学んだ方では基礎が異なりますし、元々の国語力の差や国家資格の勉強経験など、様々な要素で必要な勉強時間は変わってきます。
わたしがお伝えしたいことは、そうした中でもやっぱり行政書士の予備校を活用されてる方は、比較的短期間で合格されている方が多いということです。
独学に比べると高額ですが、やはり考え抜かれたカリキュラムと講義なので効率的に勉強できるのは確かです。
わたしは独学で運よく2年の勉強期間で合格できましたが、これが3年、4年と時間がかかっていたら...途中であきらめていたかもしれませんし、お金をケチらず予備校に通っておけばよかったなぁときっと後悔していると思います。
2.同期やOBの人脈ができる
行政書士を含め、士業は独占業務がある一方であまり協力し合いません。
横のつながりも縦のつながりもないんです。少し乱暴な言い方をすると、行政書士にとって他の行政書士は全員敵。独立開業すると縄張り争いのようなことをしなければなりません。
行政書士に合格して独立開業しても数年で廃業してしまう。これは先輩行政書士との争いに負けたということなのです。
もちろん独立した場合は、行政書士の専門知識加え、営業力も必要になるので、廃業に至る理由がすべてこうした縄張り争いではないんですけどね。
その点、予備校を利用していると同期合格のつながりはできますし、大手予備校だと卒業生ネットワークがあったりします。たとえば、伊東塾の秋桜会はとても魅力的です。
伊藤塾出身の合格者・実務家の方々の御意見・御要望を受けて2013年に設立された伊藤塾行政書士OB・OG会、それが「伊藤塾行政書士 OB OGの会 秋桜(コスモス)会」です。
従来、法律家として縦横のつながりを構築することはなかなか難しいことでした。仕事で迷ったとき、新しいことを始めるとき、誰もが不安になります。
しかし、OB・OG会を設立することによりネットワークができ、その不安が解消され、法改正等の最新情報も取得でき、スキルアップも図れるようになりました。
参考伊藤塾行政書士 OB OGの会 秋桜(コスモス)会
独立合格では絶対に得られないアドバンテージがあるなーっと...合格してから気づきました。
行政書士になる目的を考える
わたし自身、行政書士試験になぜ独学で挑んだかというと、やはりお金の問題が一番大きかったです。
途中で挫折して勉強し続けるかどうかも怪しかったので、何万円も払えませんでした(笑)
だから、わたしは独学におすすめのテキスト、独学におすすめの問題集でも紹介したように、市販本マニアになりました。
たしかに、市販本で教材を集めると数万円もかからず勉強することができます。そして独学でも合格することもできるでしょう。
だから、行政書士試験に安く合格するのが目的であれば、わたしのように独学にこだわって勉強してもかまわないと思います。
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でも、行政書士として独立したい、早く合格したい、と思うのであれば、目先の費用だけにこだわらず、予備校の利用を検討してもよいと思いますよ。
むしろ予備校の利用をおすすめします。効率的な勉強ができる、予想問題が的中する...などのメリットよりも、はるかに大きな人脈が入るのですから。