勉強には、効率の良い学習方法というものが存在します。行政書士試験でもそれは例外ではありません。
ここで行政書士試験の効率的な勉強法を確認し、一日でも早く合格の切符を手にしましょう。
目次
1.最初は全体をざっくり把握する
独学者によくありがちなのが、最初から一つひとつの言葉の意味や理解に拘りすぎて、学習が遅々として進まないことです。
初学者がはじめてテキストを読んだ段階で理解できないのは当たり前なので、あまり気にせず全体を流し読むくらいで十分です。
行政書士試験の勉強をはじめるときは、まずはテキストを一周流し読んで、どういったことを学ぶのかざっくり意識しましょうね。
間違えても、テキストを一度読んで、分からない=わたしにはセンスがない、と思い込んで挫折しないようにしてくださいね。
2.インプットとアウトプットは基本的に同時進行
インプットに偏りすぎてもアウトプットに偏りすぎても、効率的な勉強とは言えません。(資格試験の勉強では、暗記することをインプット、問題を解くことをアウトプットといいます。)
行政書士に限りませんが、試験というものはインプットしたものをいかにアウトプットできるかが勝負です。
そのためには、インプットもアウトプットもバランス良く行う方が、効率的です。
例えば、テキストを一章分学んだら最後に確認ドリルを解くとか、テキストと連動する過去問集をお持ちなら、学習した範囲に該当する過去問を解くといった方法があげられます。
過去問が最も重要
中には、テキストを読むより先に過去問を始める人もいます。それはそれで、私はかまわないと思います。
まずはどんな学習が必要なのか、何をどのくらいの深さまで学べばいいのかをもっとも本試験に近い問題=過去問から取り入れられるからです。
私の場合は、一回目はテキストを読むだけでしたが、二周目以降はまず過去問を解き、一問解くとすぐに解いた範囲のテキストを読んだり条文や判例にあたったりしました。
そうすることにより、過去問を解きっぱなしにするのを防ぎ、過去問から重要論点や試験に出やすい論点を把握しつつ知識の穴がないようにすることもできました。
3.条文の素読も取り入れること
初心者に多い質問「行政書士試験って六法は必要ですか?」
これについては、必要という意見と必要ではないという意見があり、人それぞれです。私個人は、六法がなかったらH26年度の合格は果たせなかったというくらい、六法に頼り切っていました。
六法は不要、必要の考え方の違い
六法が不要という人の主な意見は「テキストに条文も解説も載っているから」「必要な知識が表やチャートでコンパクトにまとまっているから」ということです。
逆に私のように六法必須派は...
- テキストの説明文より条文で読んだ方が、条文がそのまま記憶に残るから問題に答えやすい
- 条文に関連判例や関連条文とのリンクもあるから一元化が楽
- 知りたいことがどこに書いてあるかわかりやすい
などが理由にあげられます。
六法を使うかどうかはお任せしますが、条文の素読は取り入れてください。
特に直前期は必須と言ってもいいほどです。もっとも、条文素読をする時点でテキストより六法の方が楽なのですが。
条文の素読を取り入れる理由
条文の素読を取り入れる理由は、結局試験で問われるのは条文知識と条文をもとにした判例知識が中心だからです。
条文を頭に入れておくことで、記述式の解答もしやすくなります。行政法は地方自治法を除くと条文も短いので、素読しやすいです。
本試験1か月前くらいからは2~3日を1サイクルで行政法一周素読を取り入れたいですね。民法はかなり条文が多いのですが、せめて過去問に出た範囲とその関連条文には目を通したいところです。
4.予備校の模擬試験は必ず受験する
独学で行政書士試験の合格を目指す場合でも、必ず何度か受けておきたいのが、各予備校が主催する模擬試験です。
模試はできれば一度は会場で模擬試験を受けてみてください。
行政書士試験は試験時間がかなりシビアなので、何度か模擬試験を受けて時間配分を掴むことが重要です。
自宅と会場ではやっぱり雰囲気も全然違っていて、自宅では力が出せても会場に行くと力が出し切れないという場合も多々見受けられます。
また、本試験では何らかのイレギュラーが発生したり、隣近所の咳払いやちょっとした動きが気になったりもします。
本試験独特の緊張感に慣れるためにも、一度は会場で受けておくことをおすすめします。