行政書士試験を独学で合格するためには、抑えておくべきポイントがいくつかあります。
ネットでは簡単と揶揄されがちな行政書士試験ですが、やはりそこは合格率一桁の国家資格。何も考えずに、ただだらだらと試験勉強をすればそのうち受かるというものではありません。
ここで独学のポイントをしっかり把握しておきましょう!
スケジュールをしっかりたてる
まず独学受験生が一番にやるべきこと。それは年間のスケジュールをしっかりたてることです。
だいたいいつまでに何を終わらせるのか、模擬試験はいつどこで受けるのか、直前期の仕上げはどのあたりで始めるのかなどは、おおざっぱでも良いので決めておきましょう。
年間スケジュールがたてられたら、次は月間スケジュール、週間スケジュールをたてていくことです。注意しなくてはいけないのが、あまりぎゅうぎゅうにスケジュールを詰めすぎないことです。
特に社会人の方は、仕事が忙しい時期もあったり、職場の付き合いもあったりしますよね。
急に勉強がやれなかった日ができてもあわてなくて済むように、週一日は予備日として勉強休みの日を取っておくのをお勧めします。
万が一勉強ができなかった日があれば、予備日を勉強の日に当てればいいし、予定どおり勉強ができれば、予備日はゆっくり休んで心身をリフレッシュさせる日にすればいいのです。
逆にいちばんやってはいけないことが、何も計画をたてずにだらだらと勉強を始めてしまうこと。
特に独学だと、だらだらしているうちにやる気がなくなったり、どこまで学習が進んでいるのかも把握しづらかったりします。
試験日までしっかり学習を続けるためにも、計画をたてて勉強に取り組んでくださいね。
参考記事 試験勉強の年間スケジュール
自分に合ったテキストと問題集を使う
「テキストなんてどれを選んでも合格する」それは確かに間違いではないのですが「ただし、自分に合ったテキストを選べば」と但し書きが入ります。独学なんてただでさえやめたくなる要素がいっぱいです。
テキストが読みづらいとやる気・モチベーションが下がってしまいます。本屋さんに行って実際にテキストをいくつか流し読んでみて、読みやすいと感じたものを選ぶと試験勉強も長続きしやすくなりますよ。
自分で読んでみてもいまいちどれがいいかわからなかったという場合は、口コミやレビューを見て決めるのも有りです。
詳しくは、独学におすすめのテキスト、独学におすすめの問題集 の記事で紹介していますので、参考にしてくださいね。
傾向と対策をしっかりと練る
いくら行政書士試験が独学でも受かる試験と言っても、決して無為無策で合格するような試験ではありません。
むしろ全力で策を練っても大半の人が落ちる試験です。
それでも全く何も策を練らないよりはいいので、傾向と対策はしっかりと練りましょう。近年の出題傾向の把握は必須です。
出題予想をするのはかまいませんが、ヤマを張って他を勉強しないというのはやめた方がいいです。
近年だと、民法の難易度がかなりあがっていること、記述に家族法や地方自治法が出ていること、などが要注意でしょうか。
ひと昔前は「地方自治法は捨てていい」などと言われてもいましたが、記述に出される可能性を考えると、今は地方自治法を捨ててはいけません。
勉強に最適な環境を見つける
これは案外みなさん誤解をしていることなのですが、机に向かっている時間だけが勉強をする時間ではありません。
通勤電車の中やお昼休みは、格好の勉強時間です。
仕事が始まる前や終了後にカフェで少し勉強して帰るというのも有りです。
ちなみに私が合格したのは平成26年度でしたが、朝5時の始発で職場に向かい、職場近くのカフェで1時間半勉強してから出社していました。
そして夜9時まで仕事をして帰りに終電間際まで別のカフェで勉強して終電で帰る……なんて生活を直前期にはしていました。
平日は家の机で勉強した時間はほとんどなかったような気がします。
それだけではなく、家に帰るとトイレにも暗記用の表が壁にベタベタ貼ってあったし、お風呂まで問題集を持ち込んで解く日も何度かありました。
全く同じ生活をするべきとは言いませんが、机に向かっていない時間も勉強に使おうと思えば使えるということをお伝えしたいです。
行政書士の難易度 の記事で紹介しているように、行政書士試験はかんたんに合格できる資格ではないので、とにかく隙間時間を大切にしてください。
自宅の机に向かうのが苦手という方は、図書館やカフェでやるというのも手ですよ。
ちなみに私は家よりカフェの方がはかどりました(笑)とにかく勉強に集中しやすい環境で勉強するように意識するのが、独学受験生には大切です!