一般知識の勉強方法って困るんですよね...。問題数も得点配分も少ないから勉強しない、という方も多いのではないでしょうか?
この記事では、行政書士試験で出題される一般知識の勉強法について経験談を交えて紹介したいと思います。
目次
一般知識とは?
行政書士試験の一般知識は、大きく分けて3種類出題されます。「政治・経済」「情報通信・その他」「文章理解」です。問題数は全部で14問。
平成28年度本試験を参考にすると、政治・経済が7問、情報通信・その他が4問、文章理解が3問です。
14問中5問以下で足切り不合格が確定するため、試験合格のためには6問正解は最低ラインとして死守する必要があります。
一般知識問題の傾向
平成27年度までは、個人情報保護法または行政機関個人情報保護法の両方或いはいずれかが出題されていましたが、平成28年度の試験では出題されていませんでした。
今後どうなるかは不明ですが、一般知識で王道パターンだった「文章理解で2~3問、個人情報保護法と情報通信で3問、他で1問拾う」という攻略法が使えなくなりつつあります。
一般知識の試験対策のポイント
近年の本試験一般知識対策のポイントになる科目は、政治・経済です。
行政書士試験の政治・経済の難易度はだいたい大学入試センター試験レベルなので、学生時代にセンター試験を受けた方、大学で政治経済を専攻していた方ならそんなに難しくはないでしょう。
文章理解も、公務員試験や大学入試センター試験レベルの問題が解ける方ならそんなに苦にすることもないと思われます。
要するに、行政書士試験は誰でも受験できますが「行政書士を名乗るならば、大学入学レベルの知識は最低でも持っていてほしい」ということで出題されていると思ってください。
情報通信は、情報通信に全く縁のない方には何のことだかさっぱりわからない問題が出てきますが、学生時代にそれなりに情報通信の勉強していた方ならそこまで難しくはないでしょう。
これまであまり縁のなかった方は、政経と文章理解で得点することを考えた方が良さそうです。
一般知識の勉強の仕方
文章理解力を高める
まず、学力を上げるのにもっとも時間のかかる科目は文章理解です。したがって、もし文章理解が苦手だと思われた場合は、文章理解の学習に早い段階から取り組んでいきましょう。
個人的に文章理解の学習でおすすめなのは東京リーガルマインド LEC総合研究所 公務員試験部が出版した「公務員試験 過去問 新クイックマスター 文章理解」です。難易度的には、公務員試験の地方上級がいちばん近いようです。
政治・経済の基礎を徹底する
政治経済が苦手な方は、政治経済の学習も進めておく必要があります。もっとも傾向が近いものは、大学入試センター試験対策のテキストです。
センター試験対策の政経にはテキストもたくさん出版されているので、ご自身の実力に合わせて購入を検討してみるといいですよ。
全くの初学者レベルであれば、マンガやイラストをたくさん使ってわかりやすく解説してくれているテキストもあります。
一般知識の捨て問
一般知識は、14問中6問は確実に取らなくてはならないため、捨て問と言える捨て問はありません。逆に、確実に取らなくてはいけない問題が存在します。
文章理解3問中2問は絶対に得点する
まずひとつめが、文章理解3問中2問。行政書士試験の文章理解は、例年3問中2問は取らせてくれる問題で、残り1問は取れなくても仕方ないという難問が入っています。
政治・経済の2問はは絶対に得点する
もうひとつは政経の問47、48の2問です。この2問は、日常のニュースや新聞に目を通していれば答えられる常識レベルの問題や政経に関する基礎的な知識で解ける問題が多いので、学習するまでもなくぜひ取りたいところです。
例をあげますが…
→× ※国際連盟の本部はスイスのジュネーブです
・平成28年度問47肢5「2016年5月に現職としては初めて、アメリカのオバマ大統領が被爆地である広島および長崎を訪問した」
→× ※オバマ大統領が訪問したのは広島だけです
こんな感じです。何となくわかります?このくらいならわかりそうかなと思えばそれで十分です。
もしわからなくても、今から新聞を読んだりニュースを見たりして社会情勢に関心を持つようにしてみてください。本試験の頃にはきっと実力がついていると思います。
一般知識の注意点
14問中6問必ず取るにはどうしたらいいか、早い段階から考えるようにしてください。「14問もあるなら6問くらい取れるのでは」と思う方も多いのですが、実は一般知識の足切りで不合格になる方、結構多いのです。
文字通り足元を掬われるはめにならないように、早いうちから自分の得意と不得意を見極めて、戦略を練ってくださいね。